ふと。もっと軽やかに作りたいと思うのに。

ふたをしたような初冬の曇天。　なんか、いろいろ思い出す。

 

もう師走になる。

時間が無い。

でも進みはのろのろ。　

ありきたりだけど、ほんっと、いつもながら、「　時間の使い方が下手　」　

 

鉄板話の下描きを練り上げるのに、

もう一度、登場人物の最も恐れること・怖いものを考える。

秘密が暴かれることとか、大事なものを失うとか、孤独とか、死とか？

 

うーん、うーん？　

 

 翻って、自分はどうだ？

 

…なんだろう？

はて？　うーん？

 

想像力が足りない。。。

 

小さい頃 恐れたことは、、、

お腹が痛くならないよう、シャツは全部パンツの中にいれるとか

（　幼稚園の頃、ほんの数センチでも肌が外気に触れているとお腹が痛くなった　）

トイレが間に合わず、おもらしをしないようにとか。　( 小４までしていた）

 

…恐れていたというより、気を付けていたことですね。

 

 

ぼんやりとした子どもだった。

　記憶力も悪く、深くものを考えられなかった。

　　今もだが…　。

 

小学校高学年の時、

わたしが持っていた その頃ちょっと流行ってた小物を、

ある友達から、それいいね　買ってきてくれる？ と頼まれた。

オッケー♪と、文房具店へ出かけて購入し、

翌日持って行ったら、 いらない と言われた。

 

そうか、いらないのか。　 これどうしよう。

その小物を前にして 家でその話をしたら、

３歳上の姉が激怒した。

 

それ、ずいぶん馬鹿にされてるよ。

 

そうか？そうなのか？

 

 

？ と思ったので、覚えている出来事。

 

今なら、姉が怒ったのもわかる。

　

わたしと違って優秀で早熟だった姉からすると

こんな妹が 歯がゆくて 情けなかったのだろう。

 

中学に入学したあと、先生から

「　あぁ、あの （学年トップだった）＊＊の　妹さん。　」　と言われ、

ちょこっと嬉しかった。　

姉のことは　目標にこそすれ、嫉妬も起きなかった。

その頃から美術のほうに進もうと思ってたから、

姉とは進む分野が違うので、嫉妬心を生じさせずにすんだのかも。

 

 

そうだ、中学のとき、恐れるようになったのは、人との会話だ。

人と話すこと というより、

話していて 沈黙になるのが怖かった。　

話題がなくなり、沈黙が訪れ、空気が固まってしまうこと。

 

当時、近所というだけで、親たちの取り決めで

特に仲が良いわけでもなく

趣味も合わない友人たちと　計3人で登校することになった。

徒歩20分。

会話がない。　盛り上がらない。

どうしよう。　しらけている。

友人は 芸能界やスポーツ好き、

わたしは 漫画や 砂漠、宇宙、アニメ好き。

 

話題を見つけようと、空き地のクズの葉や アスファルトを、焦って見つめる。

何か話題のきっかけはないか。

何か何か。

必死になって搾り出した話題も、ほんのわずかなやり取りで立ち消える。

焦るほど、ぎこちなくなる。

沈黙が支配するなか、もくもくと 3人で歩き続ける。

学校が見えてくると ほっとした。

 

苦痛だった。

なんで一緒に行かなくちゃなんないんだー！？

…友人たちだってそう思ってただろう。

 

この体験の影響は、結構後まで残った。

「　わたしは　会話が苦手だ　」と。

 

 

たくましくなりたかった。

精神的に。

もしも、"　美しくなる　”　と　“たくましくなる　”　のどちらかの願いを選べるのなら、

迷うことなく　"　たくましくなる　”　だな！と夢想してた。

しかし、その願いが叶ったのは、

外見のほうだけであった。。。

 

 

その後も 深くものを考えられないまま、

自分の心の欲するままに 進学、結婚、仕事、チベット1人旅なんてしてたが、

出産後 …ふと 気が付いたら、少しは ましになってきたように感じた。

わかる。 物事の意味が。

裏が読み取れる…！。

姉には、それって、普通の女子なら遅くとも小学校のうちにわかってるよね？と呆れられた。。

(　オンナって…ーー）

 

子どもとともにわたしも育ったのだろうか？

 

それでも、まだ、なんか もやもやしてるなーと思い続けて、

１～２日後に、あぁ！そうだったのか、と気が付くレベルだけど。

 

しかし、今度は今まで知らずにすんだ

物事のどろどろや、

人の内心が透け見えるようになり、

あれこれ思い悩むものが増えた。

あの時、編集さんの言った言葉の意味は実は違うんじゃないかとか、

ママ友のメールの返事がそっけないけど、何か気を悪くしたのかな？　とかとか。。

それはそれで、きつい。

悩む自分が　囚われてしまう自分が 馬鹿馬鹿しい。

苦しい。

 

作品作りには、いいのかもしれない。

でも、

もしかしたら、ぼんやりしたままのほうが、

気は楽だったのかな。。

 

 

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