チベットの漫画と絵 Tibetan cartoon

蔵西のチベット漫画 制作雑記

チベットの漫画を描いている蔵西の日々制作雑記やお知らせ

目ヂカラ は ・ チベットでもどこでも

目。 
顔のある絵では、自然とまず 目を見てしまう。
 
 
イメージ 1    なので、来年2月5日のイベントのサークルカット用の絵は
   思い切って 目ヂカラ を 強めにしてみた。
 
     … どうだろう 。。。
  なんか、どや顔だけど …。。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
自然界だって、目ヂカラ は重要みたい。
オスの孔雀の尾羽根や 蝶の羽の目玉模様とか。
あの みたいな形をした 小さい扁形動物の プラナリア (ちょっと苦手)にも
針の先のような ちーさい目が 1対あるのを確認した時は びっっくり!した。
 
 
 
1年半前、初めて 持ち込みに行った時、
勿論 こてんぱんだったのだけど、
1ヶ所目の某出版社の編集のかたは、
視線誘導も 何もなっちゃいなかった 素人のわたしに あれこれ教えてくれた。
 
「 2ページ見開きで、読者は まず、ほら、最初に吹き出しを読んで、
次はを見て、視線を追って、 それからだよ、顔や表情を見るの。 」
 「 ベテラン作家のこの人の見開きは 何気なく見えるけど、相当考えてるよ。 
こういう人の作品の、吹き出しと 目を 赤い線で結んでみるといい。 わかるから。」
 
へぇぇ… はぁぁぁ…。。。 
そうなのか。。。
そんな風に、作っていくのか。
 
 
その日は 3ヶ所まわった。 ぐたぐた。
もしかして いい反応頂けるかも、なんて淡い甘い期待は 粉々に砕けた。
 
編集さんの辛らつな言葉は、
目の後ろあたりの頭部にずぅんと響く。
どきん どきん。 水が欲しい訳ではないのに のどが乾くような感覚。
石を飲んでいる…。
あぁぁ、、、帰りたい。 
無かったことにしたい。
なんてひどい作品を作ってしまい、しかも何故見せてしまっているんだろう――― 。
 
もうその日のことは 思い出したくないけれど、
( 特に 2ヶ所目がきつかった。 その場にいること自体が 恥ずかしくて みじめだった )
とっても辛くて、馬鹿みたいだったけれど、
( いや ほんと馬鹿なことしてるんですけど… )
 
しかし、大人になってから、
こんな風に自分の作品を
飾りのない言葉で 批評してもらえる機会って、そうそう無い。
いや、ほとんど全く無い。
得がたい機会なのだ。
辛いが、
ほんとにきつくて
しばらく描くことも出来なくなったりするが、
有難い。
本当に。

この苦痛と困難は、
目指す世界へ行くためのイニシエーションなのかも、と
都合の良い解釈もする。…やらしいな。。
 
  
    … そうだった、目のこと。
目のことなど、視線のことなど、当時、考え外だった。
もともと 人物描くのに 苦手意識が強かったから、
目のことなんて、ほとんど何も考えてなかった。
 
今は違う。 。 プリミティブなことだけど、すっごく、重要だ。
 
イメージ 2
 
 ――そういえば。
日本のと違い、
チベット絵画や壁画のなかの仏や
チベットの仏像の目って、
コワイ。
中空を見つめているだけ?なようなのに、目が離せなくなる。
正直、なんなんだろーと思ってたけど、
   目ヂカラ だ!
パワーを込めている。 目に。 
  強い。
 画龍点睛の目のようだ。
チベット絵師は、魂を入れ込み、
見る側はそれを受け取る。  
 
 
   チベット絵画の技法書にのってる目の種類。
           仏像によって目が違う。
 
 
 
   
イメージ 3
イメージ 4西チベット・スピティの 
キ ゴンパ(寺)の本堂のシャカムニ像の目。
写真撮影は だめと言われたので、
お坊さんたちのお勤めが終わった後、
焦って ノートに なぐり描き。
                                     シャカムニの左の脇侍の目
 
 
 
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