そうか、無意識下でやっていたのか もう自覚してしまったから開き直ろう…

対話が 無意識下にあったもの をあぶりだす。

 

それとも、新たに生み出されたもの？

…いや、きっと　

無意識下に潜んでたが、

もともとあったものに、

気付いた（気付かさせてもらった）のだろう。

 

 まるで、

棚のはじっこに何年も放置され、部屋の風景の一部になっていた

石の置物が 実は、ちょっと珍しい

ジュラ紀の古代の木の化石だったことに　気が付いた…みたいな。

  

 

自分で自分の問題点を探し出すのは やっかいで大変だし、

どうしたってやっぱり作品が可愛いから、

判断が甘くなってしまう。

 

本の仕事って、絵本のときもそうだったけれど、

編集のかたとの　対話、 言葉で

どんどん、ぐいぐい 作品が 進む感触を得られるときがある。

 

読者あってのものだから…？

編集のかたは１番目の読者。

 

 

さて。

担当編集のかたに　ネームを見ていただいてきました。

今回は西チベットの短編群のメインの鉄板話。

前回の打ち合わせどおり、

鉄板話だから、遠慮なく思い切り派手に、

　・・・・・・読者が期待するような作りを意識し、

でも、自分のやりたいことは守り通し、

今の流行のではなく、セオリーどおりの３幕構成。　　カタルシスを与えられるように・・・！！

   ・・・・・・こってこて展開にしてみた・・・６０P になってしまった、、、。

 

編集さんの反応がどうか、

持ち込みのときのようにドキドキしてしまい、

チキンな自分を再確認した。。。

 

↓ちょうどミッドポイント、物語の方向性が変わるあたりのネーム

 

編集のかたの、

一読して瞬時に分析、言語化できる能力って…！

（その能力、作り手側も持ってないといかんがな…）

 

テーマにつながる一言とか、

言い足りないところ、

伝わってないところ、

このシーンの心理状態なら

空間をもっととって強調したほうがいいとか、

 

わたしも、

ここはこういう心理…この表情は、、設定がこうで、、、

ではここはこう直します、、、とかとか　語る。

 

自分では気が付かなかった箇所が 対話でじわじわと。

 

 

そんなんで ネームを前に額を集めてたら、

 

ふむふむという感じで、

「これは＊＊のΔΔの話ですね」　（　←ちょっと恥ずかしいので、伏せ字…）

 

　……あっ！！！　そうか、わたしはΔΔの話を、

実はやりたくて、でもはっきりと自覚してなかったというか、

認めたくなかったというか。

 

そうかそうか。

やっては　駄目と決め付けてたけど、

そうか、バーンとやっちゃおう。

開き直って。

 

 

 

自力で、可能な限り精度を高めないとなーーー。

 

 

１人で全部分析、判断出来るひとがいるだろうし、

１枚絵のときは、わたしも１人でうんうん唸って描いているけれど。

 

そもそも、１人でこつこつ地味ーに絵を描いていたから、

ほかの人からの作品に対する言葉は、

常に、完成した作品に対するものだった。

 

ほかの人からの言葉は、

参考にすることはあっても、

対話によって、作品が変化、進化していくなんて、

考えたこともなかった。

 

(ちょびっと知り合いの 現代美術家の

小澤剛氏の作品のひとつに、 相談芸術　ってのはあったなぁ。。）

 

完成済みの１枚絵の作品への 暖かい評は

純粋に 嬉しく 有難かったが、

それは、綺麗で シンプルで あたりさわりのない言葉が多かった。

気を遣ってくれているのがわかった。

 

傲慢だが、、、 その言葉に 傷つくことはなかったが、あまり 心に響きはしなかった。

だんだん、わたしは甘やかされていたのだろう、

ほんのちょっとの批判に必要以上に反応し、気にしていた。

 

 

今も、めげたり 一喜一憂に 変わりはないのだけど、

正直な言葉をもらうことって、

…ありがたい貴重なチャンスだ。。。

 

 

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余談…　このごろ本格的に寒いですね。

おまけに仕事部屋のエアコンが壊れてて。。。

カイロと　小さい電気ストーブ１個で しのげなくなってきたです。

寒くて集中が切れるので、ダウンコートを着て制作中。

 …エアコンを直せばいいのだろうが、、、億劫で。。

 

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::   ↓西チベット・ラダック　　インダス川支流の谷筋の小さい村で。

ある１軒の家で法事をやっていて、ぼんやり見ていたら、

そのうち昼食時となり、僧たちに昼食が振舞われた。　

「アナタも食ベルカ？」　と　わたしまでご馳走に。　

左から、

・主食のツァンパ（チンコー麦の麦焦がし粉）

・バター茶

・サブジとダル（野菜カレーと豆のカレー、ご飯）

 

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